ありのままに辿り着こう

何にでも反応したがる思考の放牧場です。

想い形

巣立ち

一人で過ごす休日は少し淋しい 彼等の巣立ったあとに残された面影 まだ至るところに雑然と残像が佇む 何気に込み上げる想い かき消したくて 彼等の明るい未来に想いを馳せる それだけで十分 私は片隅に居座ろう 時々現れる何気ない存在 彼等の人生にではなく…

影踏み

どこにいたってこの息苦しさは 付き纏うのだろう 今 その発した言葉に悪意はあっても 次の瞬間 あなたは平気で笑ってる 泥に塗れた 成れの果ては 麻痺した傷痕だらけの表皮 奥で光る 悔し涙も ため息と共に溢れ出した 頭の中で再生される 今日一日の出来事 …

捻れ

今更どこにも置き場所のない想いは とぐろを巻いて どんな攻撃からも身を守れるように 自分勝手な正義を振りかざす どんな毒を持っていても 安らかには過ごせない 持っていたかったのは 包み込めるような羽 安らぎを与えられる温もり 熱を感じて捕食するので…

秩序

根底に巣食うどす黒いうねり その笑いもそのふてぶてしさも 己の抑えきれぬ奇々なる嗚咽 見下すものに高揚する優越感 知らずに溢れる高圧な風 表に出すのは温厚な趣き 白々しいその日常に 埋もれて絡まり生き絶える 安息の地は遥かに彼方に 取り繕われる悲し…

審判

正義と悪は表裏一体 悪にも悪の正義はあり 己を信じて正義を貫く 正義の中にも悪はあり 悪とわかっていても 悪を止めることが出来ず・・・ 正義と悪の境界線は時として 誰に決められず 誰にも咎められないのかもしれない それが各々培った 正義であったり悪…

個体

草原に君が立つ 無表情なその面持ち すでに君はここにいない ただ佇んで ただ鼓動を刻む こんなにも澄み渡った空の下 生き生きと生い茂る草原の真ん中で モノクロの君がいる バーチャルな世界にリアルな感覚 デジタルな子どもたち 進化が作った子どもたち 生…

共生

自分が幸せでなければ それを救おうとして誰かが傷ついていく あなたを幸せにしたかったから 私は惜しみなく身を投げた それがあなたを不幸にすることになるなんて 知らなかったから・・・ あなたが大事過ぎて 私は私を置き去りにした あなたの幸せが一番だ…

新星

星の輝きが集まり 奏でる不協和音 何が悪いとか 誰が悪いとか… はずれた音も必要だったり 合わないリズムに気付いたら 違う場所を探せばいい 誰かにハマるの嫌ですか? それなら単体で輝く星になり 自分を信じてみればいい 夜空はいつもそこにあり 見え方が…